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12/19: 後肢跛行の疾患について

獣医師の箱崎です。

今回、後肢跛行の原因としてよくみられる疾患を2つ紹介します。

一つは前十字靭帯の断裂です。

前十字靭帯はヒザを支えている靭帯のひとつで、人ではサッカーやスキーなどのスポーツ中のケガとしてみられることが多い病気です。

しかし、犬では年をとると前十字靭帯が変性してもろくなるため、突然断裂して急に足を引きずるなどの症状が見られます。

断裂した靭帯は元には戻らないため、そのままにしておくと不安定な膝に関節炎が起こります。関節炎が進行すると膝が動かなくなることで筋肉が落ち、運動量が減ります。
そのため、早期の運動機能の回復には外科手術が適応となります。

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二つ目は膝蓋骨の脱臼です。

通常、膝蓋骨(膝のお皿)は大腿骨(太ももの骨)の上に乗っていて、膝の曲げ伸ばしをスムーズにしています。この膝蓋骨が脱臼しやすくなった状態で、特に成長期のトイ犬種でよく見られます。

脱臼自体は痛みがないことが多いですが、膝を曲げ伸ばしする際の違和感や、歩行時や走行時にスキップするなどの症状が多く見られます。
また進行するとお皿が常に外れたままで、足を着けなくなる場合もあります。

症状によっては治療が必要ない場合もありますが、重度の場合は外科手術が必要な場合もあります。基本的にサプリや痛み止めでは改善しません。

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これらの症状に心当たりのある場合は、いつでもご相談下さい。
※院内のパンフレットを新しくしたので載せておきます。

カテゴリー: General | 投稿者: seton |